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Special Talk | Vol.2

星野佳路x寺田直子


Photo : Yasuo Ide

数々の国内リゾートを手掛け、日本旅の魅力を提案している星野リゾートの星野社長と世界中を走り回るトラベルジャーナリスト寺田直子さん。
Mirroir世代のふたりが恋する旅を語ります。

ー 親としての旅のあり方

寺田(以下寺):星野さんは育メンですよね。お子さん連れてスキーに行ったり。あれは毎年やっているんですか?

星野(以下星):スキーに子どもを連れて行くのは、毎年どころじゃなくて、冬は毎週です。夏はニュージーランドにもスキーに行きますし。

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寺:それは年間の計画の中に入れているんですか?

星:年間の計画に入れていますね。今年も8月にニュージーランド行きを予定しています。

寺:スキー合宿?

星:もちろんスキー合宿ですね。

寺:ご家族で?

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星:妻も仕事をしているので彼女のほうが忙しくて、休みを取れる時間が限定つきなんです。なので、私と子どもが先に行って、途中で来るみたいな感じです。スキーの間は朝7時集合。それで子どもはスキースクールに行って、朝から練習をしています。子どもをそれだけ連れて行く理由は「私がスキーが好きだから」。昔からそうですけど、子どものためだけに何かするということはないです。私が好きじゃないものには、連れて行けないですね。以前、子どもが野球のチームに入りたいって言っていましたけど、私は無視していました。

寺:でも家族で、思い出作り。大事なことですね。

星:大事ですね。なんだかんだいっても親子で一緒の時間を過ごしている、というのはすごく大事だと思っているんです。

寺:スキー以外でお子さんとどんな風にかかわっていますか?

星:ほとんどないです。

寺:今、お子さんはおいくつですか?

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星:11歳になったばかり。小学5年生ですね。朝、妻が忙しい日が多いので、私が朝食を作って、学校に行かせて、というような生活はしています。でも、基本的に、うちの子は私のほうが非常識だと思っていますよ、自分よりも。先生がこう言ったとか、校長先生がああ言ったとか。私が何かをしようと言うと、そういうことはしちゃいけないんだよって言うんです。それに対して、私は反発します。だから、適当に聞いておこうという感じです。例えば、彼は赤信号では渡らないですよ。校長先生がダメって言ったからって。私は道路ができる何万年も前から人は歩いているんだというところから話します。人間が歩くことに免許はいらない、車は運転するのに免許がいるからルールを守らなければいけないけれど、歩く人間にルールを守る義務があると思っているのか、ぐらいの話をする。と最初のうちは面白く受けてくれるんですけど・・・(笑)。どうも私が普通の親と違うなというのを、彼が感じ始めているようで。私は学校なんか休んでいいんだって言いますから。先日の金冠日食の日も学校で観測することになっていたようですが、私はその日に一家で竹富島へ行く予定を入れてしまったんです。子供は大反発をしていました。でも、学校より大事なことはたくさんあるとんだと行きました。本人は最後まで残念がっていました。

寺:子供があきれる父親って(笑)。そういえば、私は伊豆大島の三原山の裏砂漠で、瞬間的に見ました。結構、大島へカップルで見に来ていましたよ。東海汽船さんがツアーを出していたんで、それこそアラフォー女子とか。やっぱりみんな感動体験を共有したいみたいですね。

ー 時間差の旅で濃密な時間を過ごす

talk02_p04寺:旅とか海外のリゾートって、盛り上がるシチュエーションがあるんで、マンネリになってきたら海外に行ってもらいたいですね。皆さんに提案したいのが、時間差で行くこと。お互いの休みを合わせるのは、アラフォーにもなると難しい。だからずっと一緒にいることにこだわるのをやめて、別々に出発する。そして現地で、1泊でも2泊でも一緒に重なるところを思いきり楽しむ。どちらかが先に入っていて、どちらかが後から行く。

星:知っている人同士が?

寺:そう、恋人同士が。

星:恋人同士が別々に???

寺:旅先で落ち会うんです。その時に必ずやってほしいのが、空港に出迎える、そして、空港で別れること。先に行っている人は、異国の空港でひとりで相手を待つんです。外国語のアナウンスを聞きながらまだかな、乗っているかな~って。

星:なるほど!!

寺:で、来るほうは来るほうでひとりで飛行機に乗って、待っているのかな~と思いながら、盛り上がってやって来る。愛する誰かが待つ場所へ向かう、ってめちゃくちゃロマンチックな舞台演出なんです。で、また別れるときも空港で。海外で一緒に過ごすのは1泊とか2泊だけ。最高に濃密な時間、そこだけを共有して楽しむ。これ、すっごい盛り上がりますよ。

星:そうかもしれない。飛行機で一緒に帰ってくると成田で疲れちゃうからね(笑)。僕はいつもニュージーランドに先に行っています。息子と私で空港に妻を迎えに行くんです。

寺:それこそが非日常的な旅。星野さん、すでに最高の演出で家族旅をしているじゃないですか。

星:確かに。

寺:恋愛中、ちょっとマンネリとか、忙しいカップルには、ぜひとも時間差をお勧めします。最高潮に盛り上がるので、やってほしいなと思います。

星:駅とか空港は迎えに来ていたり、分かれたり。特に海外は多いですよね。

寺:そういうのって日常生活にないじゃないですか。それに空港ってとってもドラマチックですし。

ー 温泉旅館の魅力を伝えたい

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寺:ミロワ世代に国内でどう旅して欲しいですか?

星:星野リゾートには、「界」という温泉旅館のブランド施設がありますが、「界」に限らず温泉旅館での旅を見直してほしいなと思っていますね。温泉旅館ファンを作っていかなきゃと思っているんです。データにも出ていますが、温泉旅館離れが進んでいるんです。何かニーズに合っていなかった部分があったり、良いところが認識していただけていないところがあるのかなと。

寺:それは何か理由があるんですかね?

星:どうしても、外資系の高級ホテルの方が格好良く見えている世代なんですよね。

寺:仲居さんがいたりとか、部屋に入ってこられるとかのがイヤとか。

星:そうです。プライバシーの問題とか、それから清潔感というものに対する基準の差ですね。50代以上の人にはぜんぜん許せた露天風呂のあり方が、20~30代の女性にはちょっと不潔に感じられるようで。

寺:お風呂一緒に入ること自体がいやとか、スリッパが…とか。

星:私たち側にも責任があると思うんです。これからは「年間○回温泉旅館に行かなきゃ」と思う女性を作っていきたいと思っています。それと温泉旅館にただ泊まって帰ってくるだけではなく、周辺の魅力というのも今一生懸命開拓しています。意外に30~40代っていうのは海外志向層なんですよね。海外に行くと宿だけじゃなくていいところがいっぱいあるって。

寺:私たちがせっせと書いていましたから。こんなに素敵って。

talk02_p06星:そうそう(笑)。温泉旅館だけではなくて、日本の地方の良さというのも再発見していただきたい。バリやハワイに行ったことはあっても、津軽に行ったことはないという、アラフォーの人って多いと思うんですよ。津軽の良い温泉旅館に来てもらって、津軽三味線を30分聞いてほしい。これですごく満足してもらえるという自信がすごくあります。津軽弁しかしゃべれないおばあさんと話して、津軽三味線を30分聞くと、日本ってこんなに素敵だったんだって。ハワイのウクレレよりはるかにいい。

寺:あれ、ハワイには行ったことがあるんですか?

星:ハワイは全部の島に行きました。80年代から90年代の前半にかけて、見なきゃいけない場所でしたから。

寺:温泉旅館で恋ができる仕掛けを作りたいですね。

星:そうですね。先ほどから話をしていて、大切なポイントだなと。星野リゾートの温泉旅館にライブラリーがあるんですが、そこにトラベルサロンを作ろうと思っています。トラベルサロンで、温泉旅館にいらしていただいた方の、次の日の過ごし方を提案したい。定番のところ以外、地元の人でないとわからない穴場情報というか。このカフェに行ってから帰ると素晴らしい、これを見てから帰っていただくといいというよう、決して有名どころではなく、ガイドブックに載っていないステキなところがたくさんあるので、そういう情報が発信できるサロンを作って行きたいです。旅館で出会った人同士が翌日、どこかに一緒に寄っていけるような仕掛けができるといいですね。

寺:ステキな人との出逢いも、ぜひ、よろしくお願いします。

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