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温泉くん

温泉津温泉

Text : Ayumu Komatsu

こんにちは。温泉王子、通称「温泉くん」こと小松 歩(こまつ あゆむ)です。
今回ご紹介する温泉は、開湯から1300年の山陰の名湯、世界遺産に湧く「温泉津温泉」です。

温泉津温泉があるのは、山陰の島根県大田市。かつては、石見銀山の銀積出港として栄えた、港町です。港から山側に向かって伸びる温泉街は、近代的な建物の一切ない、レトロな日本家屋が立ち並ぶ、どこか懐かしい雰囲気。浴衣と下駄で散策、なんていうのがよく似合う場所です。また、この地域特有の屋根、赤と黒の光沢のある「石州瓦」が風情満点です。その美しい風景は、まるで映画の世界に飛び込んだかのような気分になります。

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そして温泉津温泉は、石見銀山とそれを形成するエリアとして、世界遺産にも認定されています。世界遺産で温泉に入れるなんて、なんだか贅沢な感じがしますね(笑)。
ちなみに、読み方ですが「温泉津温泉」と書いて「ゆのつおんせん」と読みます。温泉の中の温泉、といった感じでとても素敵な名前ですね!

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温泉街も魅力的ですが、今でも湯治客が多く訪れるほど、お湯の効能は抜群!その効能の高さから、戦後、多くの原爆症患者が療養されたんだそうです。また、日本温泉協会からは、全国の温泉で12ヶ所しかない、「オール5」の最高評価を与えられています。

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そんな温泉津温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム/塩化物泉。うぐいす色の濁り湯で、成分の濃厚な薬湯です。浴槽のお湯はかなり熱めで、一瞬で体はポカポカ。キリッと目が覚め、全身の細胞が活性化されるような感覚です!湯上りは、成分の効果でお肌すべすべ、心からリフレッシュできます。

そんな「薬湯」をご家庭でも!
僕が使っているのはコレです↓

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『ツムラのくすり湯 バスハーブ』

生薬パワーで体ポカポカ、お肌すべすべ!独特の香りもクセになります。

決して近くはない山陰地方ですが、一度訪れればその魅力のとりこになること必至です。古き良き日本を、是非体感してみてください!

小松 歩
Ayumu Komatsu
1987年東京生まれ。大学の4年間を北海道で過ごし、その間に生死を彷徨う交通事故の後遺症治療で湯治を体験し、温泉に目覚める。
今では全国で1,100ヶ所以上の温泉に入り、今春には3年間努めたハウスメーカーを退職し、日々、温泉の研究に励みながら「温泉くん/温泉王子」として執筆活動をスタート。
連載に燃えています!