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スウィーツ弁護士 | Vol.3

淡香

みなさん、こんにちは。スウィーツ弁護士こと、藤田剛敬(ふじたたけひろ)です。
スウィーツの六法全書編纂をコンセプトに、スウィーツの甘美な風をお届けします。

法律第3号のテーマは「淡香」色です。
夕日に照らされたすすきの穂の色をイメージしました。

まずは、それぞれタイプの異なるモンブランです。

小布施堂傘風楼の和栗のモンブラン朱雀。
モンブランのペースト部分は、「モンブラン」ではなく、まさに栗。ほくほくした栗の甘味にほのかな渋味が隠れている感覚。中のクリームはどちらかというと甘めで、栗の甘味と種類を異にする一方、「モンブラン」としての甘さのハーモニーを演出しています。カシスのソースが添えられており、スパイスとなっています。

1-obuse

ANGELINAのモンブラン。
いろいろな味のモンブランが出ますが、ベーシックなモンブランが一番安定感があると思います。外側のペーストにもったりとした甘みを感じます。一方で、中のクリームはさらっとしており、その対比で両者が活きています。ペーストとクリームとでは比較的クリームの割合が多いのですが、ペーストのもったり感と甘さに、クリームで上手く潤滑性を加えています。しかしながら、あまりクリームが多いとその味に飽きる気がします。その意味で、デミサイズがペーストとクリームの割合に調和が取れていると思います。
なお、当然ですが、クリームに水分と油分の分離したあのぬるりとした感覚はありません。

2-angel

マールブランシュのモンブラン。
やさしくて、やわらかい味。ケーキを真剣に作っていると思える。ANGELINAとは系統が異なり、栗の味が出ているタイプ。しかし、食べた瞬間に栗を感じるのではなく、クリームの味からふわりと栗が香りたち、のどから鼻に風味が抜けていく感覚です。

3-mar

次は、えの木ていのチェリーサンドとマロンサンド。サブレ部分のサクサク感とほのかな甘味がよいです。中のバタークリームの味の濃さがちょうどよく、サブレの甘みに溶け込んでいくような感覚です。マロンサンドは、それに加えて栗の味がふんわり香ります。

4-enoki

お菓子の家・鎌倉小川軒のレーズンウィッチ。サブレ部分が絶妙です。ボソボソした感じはなく、しっとり感を感じられます。その上で、サブレとしての味の深みが漂い、いわゆる西洋菓子を食べているという満足感を得られます。

5-kamakura

仙太郎のご存じ最中です。皮のパリパリ感と香ばしい微かな苦みがよいです。中の餡は、かなり大粒の小豆。少し甘味が強くて、その分、小豆そのものの味をダイレクトに感じるわけではありません。そこを、皮の香ばしさで餡の甘味を緩和し調和を保って、最中として成立しています。

6-sentarou

和栗やの栗薫大福です。大福といっても想像する餡とは異なります。まさに、餡の代わりに甘栗を味わっているという感覚で、その周りを求肥が包んでいます。栗のほのかな甘みを味わうことができますし、ほろほろとした栗の口どけを感じられます。秋らしい一品。あえていうとすれば、最後の方に少し求肥の割合が口の中で多くなるので、もう少し薄くすると良いのでは?

7-daifuku

最後に、単純なものほど素直に美味しいと感じられるということを再確認できるものです。

大宰府名物の梅ヶ枝餅。餅っぽいものの中に、餡が入っている。 漉し餡は薄味でありながら餡の甘みは失っておらず美味しい。外側を薄めの餅が包んでおり、温めて食べます。言ってしまえばよくあるようなものですが、案外あまり凝らない方が美味しいのかもしれません。

8-ume

石段やの灸まん。金刀比羅宮名物。
普通の白餡のおまんじゅうです。しかし、美味しい。ほのかな甘みと口の中でほどけるような食感が懐かしさを感じさせます。ほどけていく餡を口の中できゅっと留めておきたくなるような優しい風味と食感です。

9-ishi

茶房福うさぎの加賀玉うさぎ。能登空港の売店で購入。いわゆるお土産用のお菓子と侮るなかれ。中のミルク餡が柔らかなミルク味で、その優しい風味が口に広がる。外側の皮もバサバサではなく、程よくしっとり。しかし、いつまでも口に残しておきたくなるような吸い付く感じも失っていない。後引く美味しさ。
ただ、現在も販売しているのかな??

10-usa

今月は以上です。素材の味をダイレクトに感じられるもの、あくまでも風味として漂わせるものなど、コンセプトの違いにより表現の仕方は様々であることを再確認しました。

それでは、スウィーツを食べに行きましょう!

藤田 剛敬
(Takehiro Fujita)
1979年横浜生まれ。スウィーツをこよなく愛する凄腕弁護士。 慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、2003年に旧司法試験に合格し、弁護士として活動しています。ファイナンス関連法務を専門に、金融商品取引法等の業法対応、ファンド組成、M&A、一般企業法務にも深い知見を有しています。また、Boston University, School of Law, Banking and Finance programへ留学し、LL.M.を取得しました。 一方で、スウィーツ会のメンバーとしても活動し、和洋問わず様々なスウィーツを吟味しレビューしています。

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