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セカイ通信 FIRENZE篇 | Vol.4

トスカーナの秋の味覚

   Text : Noriko Hikichi

みなさん、こんにちは。
私はレストラン勤務ということもあり、1日2食まかないでパスタとメイン(主にお肉)を食べています。
食べていますというか食べざるを得ない状況なのですが、それゆえ体型には気をつけようと思ってはいるのですが、秋はダメですね。
ついつい食べ過ぎてしまいます。。本当は日本食をたくさんいただきたいのですが、なかなか食べたい物が手に入らないのでイタリア食でガマン。が、カロリーがとんでもなく高いので食べた後に反省する日々。
私はイタリア人の胃袋って大きいなあ、と思いますが、こちらにいる私たち日本人も胃袋の大きさはほぼイタリア人化していると思います。慣れですかね。。。

さてフィレンツェ通信も4回目になりました。

フィレンツェといえばルネサンス発祥の地として有名で、その時代のメディチ家は世界一のお金持ちだったと言われています。
しかし現在のフィレンツェは残念ながら何年も不景気が続いています。
頻繁にたくさんのお店が閉まり、また新しいお店が開き。。の繰り返しです。
そして立地のいい場所にオープンするのは必ずと言っていいほどビックブランドのお店で、毎年のようにこちらにいらっしゃる観光客の方によく“なんの面白みもない街になってしまった。前はフィレンツェにしかないお店がたくさんあったのに。。”と嘆かれます。
確かにおっしゃるとおり。ローマより賃貸料が高いと言われているフィレンツェ。
それゆえ、今ある問題が浮上しています。

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実は大聖堂のすぐ近くにあるお店の契約がもうすぐ切れようとしています。
そこに名乗りをあげたのがマクドナルド。
ですが、このことを巡って今フィレンツェ中で議論がなされています。
何と言っても大聖堂はフィレンツェの象徴、そして世界遺産。
市長の意見はNOです。”世界遺産の横にマクドナルドをオープンさせることなど出来ない”というのです。

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しかし現在イタリアは特に若い人が就職できていないのも事実。
大学を出ても就職口がないのです。
今から、フィレンツェ市、労働組合、マクドナルドとの話し合いは続きますが、地元の人の意見も様々です。
すでにフィレンツェには何軒ものマクドナルドがオープンしている、大聖堂の横だけダメだというのもどうか。
または、絶対にありえないだろう。イタリア企業のお店に限定すべきだ、など。。

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フィレンツェの路面電車の線路を作った時も当時の計画では、大聖堂の前まで通るはずだったのですが、結局もう一度協議され路面電車は大聖堂の前までは来れなくなりました。 その時も、世界遺産の前に路面電車なんて。。という意見が多く結局当時の市長はそれなら電車も車も大聖堂前の広場には何も入ってはならない!という条例を設けたのです。(一部の特別な例を除いて)
フィレンツェの人たちにとって大聖堂はやはり特別なのでしょうね。。

さて、食欲の秋ということで季節のものをご紹介しましょう。
みなさんご存知かと思いますが、ポルチーニ茸。
よく日本人の皆様が”ポルチーニの季節は秋ですよね?!”とおっしゃるのですが、それはちょっと違います。その年の気候にもよりますが、通常ですと6月の末ぐらいから食べ始められます。

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そして8月はあまりに暑すぎるので収穫できず、9月に再開してだいたい10月の半ばで季節は終わってしまいます。
こちらでもたくさんの種類の茸がありますが、ポルチーニはちょっとお高い茸として知られています。
このポルチーニ茸を調理する時にトスカーナ地方ではニピテッラというハーブを必ず使います。
これは自然に生息しているのもので、こちらトスカーナ州ではポルチーニ茸とはいつもセットで使用します。

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食べ方は様々。
前菜では薄く切って生で。
カナッペの上に乗せたり、牛肉のカルパッチョと一緒に食べたり。
レモンとオリーブオイルでいただきます。
こちらはデリケートな味ですね。

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またパスタとの相性もバツグンです。
その時はもちろんシンプルに。こちらでポルチーニ茸に生クリームを使うなどナンセンス。
お塩、ニンニク、オリーブオイルのみの味付けでいただきます。
火を通すことによって香りも引き立ちます。
パスタは生パスタのタリアテッレが一番相性がいいでしょう。

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スープも美味しいですね。
たくさんポルチーニ茸を使うことになりますが、旨みが凝縮されているのがわかる1品となります。

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それからメインですが、ポルチーニ茸だけでメインになります。
肉厚のポルチーニ茸の笠の部分のグリル。
ナイフで切ってお口に入れていただくとこの茸のジューシーさを感じていただけると思います。
切った時に肉汁ならぬ茸汁が出るので、たまに日本人の方に”お醤油を使っていますか?”と聞かれますが、いいえ、もちろん使ってはいません。
お塩、オリーブオイル、香りづけにニンニクとニピテッラのみを使用しています。

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それだけで食べても美味しいですが、お肉の上に乗せて一緒に召し上がるとさらに美味しさは倍増します。
個人的には牛フィレ肉の上にポルチーニ茸を乗せたものが大好きです!

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それからかぼちゃも今の季節のものです。
こちらのかぼちゃは日本のものと比べて水分が多いです。
なので日本のかぼちゃほどホクホク感や甘みはないですね。。。
イタリアでもかぼちゃを使う地域は、実はそんなに多くはありません。
そしてかぼちゃ1つがこんなに長かったりします。どのくらい大きいかも想像できますか?

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かぼちゃはゴルゴンゾーラと合わせてリゾットでいただいたりします。
相性はバツグンです!!
かぼちゃがそんなに味に主張があるものではないのでゴルゴンゾーラを使うことでコクが出て美味しく仕上がります。

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そしてもちろんスープも。
こちらは”ホッ”とする味に仕上がります。

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基本的にチーズやジャガイモと組み合わせて使うことが多いですね。

あと、この季節のブドウを使ったフィレンツェのデザートをご紹介します。
スキャッチャータコンラウーバァ。
パン生地で出来ているこのデザートに華やかさはないですが、たくさんのブドウをパン生地の上にも中にもたくさん敷き詰めて作るこのデザートは、ブドウの甘みが直に感じられてとっても美味しいです。
このデザートを初めて食べた時は ”デザートにパン??” なんて思いましたが、今ではこれを食べれる時期になると”ああ、秋なんだなあ。”と思うようになりました。

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そしてフィレンツェの夕べ。

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食べるだけではなく、飲む方も!

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暑くもなく寒くもなくなってきてあちこちでワインの試飲会も開かれていますが、私も時々伺います。
ワインだけ飲むのももちろんいいですが、ちょっとしたお料理と一緒にいただくのもいいですよね。おつまみのような量でたくさん用意されていたりするので。

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開催される場所、取り扱われるワインによって用意されるお料理も変わってきます。
イタリアは統一されてからまだ約150周年。地域色がとても濃いので開催される地域でのワインとお料理はもちろん地元のものになります。
ワインの試飲会に行ってもそこで知り合いやお友達と会い、ついつい話し込んでしまう。

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そしてその後23時頃から夕食へ。。。
まだまだ夜は長い。

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今年のブドウの出来はよく、2015年のワインは美味しくなりそうです!
でも飲めるのは、まだまだ先ですが。。。

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2015年のワインの完成を祈って、今は他の年のワインで乾杯です!

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ヒキチ ノリコ
(Noriko Hikichi)
2001年よりフィレンツェ在住
翌年よりトスカーナ料理のレストラン勤務。将来は日本とイタリアを行き来出来る事を夢見ています。甘いものが大好き。

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