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セカイ通信 MONACO篇 | Vol.2

Bonne Annee 2016

   Text : Yurie Hatanaka

新しい年を迎えましたが、皆さんはどんな年末年始をお過ごしになりましたか?

この時期は、忘年会、クリスマスパーティ、新年会と、行事が絶えないですね。こちらモナコも、街は華やかなイルミネーションに包まれ、パーティがあちらこちらで開かれます。

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まずは港沿いで開催される、クリスマスマーケットが12月4日から一ヶ月間開かれます。子供から大人まで楽しめるマーケットです。アトラクションを始め、クリスマスグッズ販売や、ホットワイン、ワッフル、クレープと心温まるようなスウィーツが並び、皆の顔に笑顔が溢れてきます。

そして、王宮、カジノ広場、すべての道路にイルミネーションが飾られます。いたるところにJoyeuxNoël(メリークリスマス)や、Bonnefête(素敵な休日を)という文字が綴られ、クリスマスや新しく迎える年をお祝いしています。

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日本のクリスマスは、レストランへ出かけたり、友達同士パーティを開いたり、プレゼント交換をしたりと、お祭り行事のひとつになっていますが、こちらでは家族と過ごすのが主流です。教会のミサへ出かけたり、普段離ればなれに暮らしている兄弟達が一同に集まり、お家で過ごすのが一般的です。

ヨーロッパで華やかなクリスマスを過ごしたいと訪れたある日本人カップルが、レストランやショップがどこも開いていなかったので、ホテルの部屋でシャンパンを飲んで過ごした、という話を思い出します。

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意外かもしれませんが、12月24、25日は、ほとんどのショップやレストランは営業していません。営業しているとしたら、ホテルの中のレストランぐらいで、車の数も激減し、街はとても静かになります。

日本の感覚でヨーロッパのクリスマスを経験してみたいと思ったら、イメージは大きく異なりますのでお気をつけ下さい。日本のクリスマスは、街中どこも賑やかですが、ヨーロッパはファミリーで過ごす厳かなひと時となります。

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私が初めてパリに住んだ頃、フランス人の友人に誘われて、ノートルダム寺院のミサへ出かけたことがありました。東京で例えると、大晦日の明治神宮のような感じでしょうか。とにかく、人、人、人。気温は0°C以下です。そこにある長蛇の列に並んで、寺院の中へ入ります。

素晴らしい経験になると思い参列したのですが、真夜中の寺院はとても寒く、用意されていた石の椅子に座っていると、心底冷えたということしか覚えていません。さらにミサで話されるお言葉は、残念ながらまったく聞き取ることが出来ませんでした。フランス語力が足りなかったということもありますが、日本の神社でお坊さんがお経を読んでいる時の言葉を聞き取るのは難しいのと同じように、聖職者の方がお話される時の独特なイントネーションは、まったくといって理解不可能でした。

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その後友人宅で、真夜中を過ぎてからのクリスマスディナーがスタートしました。永遠に続くのかと思うようなフルコースディナーに、シャンパンやワイン・・・。時間制限のあるディナーサービスになれていた私からは、時間の過ごし方や雰囲気は、想像を遥かに越えたクリスマスディナーとなりました。

そして14年前からは、12月25日はクリスマスの日というよりも、息子の誕生日に変わりました。

予定日より2ヶ月も早くこの世に誕生した息子は、生まれた当初は未熟児として保育器に入っていましたが、今はクラスでも大きいグループに入る程スクスクと成長してくれています。息子は神様から頂いた我が家のクリスマスプレゼントとして、大切に育てています。

そして大晦日。

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12月31日の大晦日は、新年を迎えるパーティがあちらこちらで開かれます。

私達は毎年恒例となっている、カフェドパリの窓側の席を予約して、カウントダウンパーティに参加をしています。今年は21名で予約をしました。

だいたい20時頃から人々が集まり、アペリティフをしてからディナーがスタートします。シャンパンで乾杯をして、フルコースディナーを頂きながら、今年一年を振り返ったり、来年をどのような年にしたいかを話します。

わいわいガヤガヤと流れる時間の中で、ダンサーのショーや、シンガーのライブがあったり、DJが入ったりと、とても賑やかな時間が過ぎていきます。

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日本の大晦日はどうでしょうか?実家へ帰省され、ご家族と過ごされる方も多いと思います。大晦日の特別番組を見ながらお蕎麦を食べ、ゆっくりと過ごされるのが定番スタイルだと思います。

また初詣へ行き、一年の祈願をすることは、日本人の慣習として大切にされていることです。

これは、ヨーロッパのクリスマスと同じような意味合いがあり、心静かに過ごす時間だと思います。

日本の場合クリスマスはお祭りで、大晦日や新年は厳かな時間となります。ヨーロッパの場合は、クリスマスはキリストの誕生の日であり、宗教的に大切な日となります。しかし大晦日は、新しい年を迎えるお祭りのような楽しみ方をします。

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零時になる前に、カウントダウンがはじまります。最初はフランス語で行なわれると思い、友人達とフランス語での数字の数え方を練習しましたが、司会者がイタリア人だったからか、なんと、イタリア語で行なわれました。

チンエク、クアトロ、トレ、ドゥエ、ウノ♫

えええ・・・、イタリア語ですか?!

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友人達は戸惑った表情でしたが、モナコでは当たり前の光景なのです。ここでは、フランス語が共通語ですが、外国人が多いため皆さん英語を話し、また王室がイタリア出身であることから、イタリア語と3カ国語話されるのが日常なのです。

ちなみに今年はと言うと、英語でした。

友人達とイタリア語で10から0に向かって数字の数え方を練習しましたが、シンプルに英語で行なわれした。

今では、「今年は何語でカウントダウンが行なわれるのかな?」と、予想するのも、毎年恒例の楽しみになってきました。

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カウントダウと同時に花火があがり、HappyNewyear! Bonneannée! Buonanno!と、3カ国語の挨拶が飛び交います。周囲の人々とビズーという、頬と頬を合わせる挨拶を交わします。知らない人同士でも、今この瞬間を共に共有し、新しい年を一緒に迎えた喜びを分かち合っているのです。

その後は朝までダンスタイムが続きます。さすがに翌朝は、皆さんゆっくりと起きらりるようで、街は静かに新年を迎えていました。

2016年は、どんなドラマが展開されるのでしょうか。今年も最高な一年にしていきましょう。

畑中 由利江
(Yurie Hatanaka)
モナコ公国に活動の拠点をおく国際マナー研究家。2003年にプロトコール・マナーを伝えるスクール「エコール ド プロトコール モナコ」を設立。スタート当初から現在にいたるまで「予約の取れないレッスン」として人気。
モナコ公国アルベール大公が顧問総裁を努める国連加盟慈善団体Amitié Sans Frontières - Internationale(国境なき友好団)の日本支部代表理事。
著書に「French in Style」(cccメディアハウス)、「美オーラ」(幻冬舎)、「上質美人になる「気品」の教科書」(大和出版)、「舞踏会に行きたくなったら」(青春出版)など。

エコール ド プロトコール モナコ
http://www.protocole.jp

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