Qorretcolorage - コレカラージュ

彩り重ねるコレカラの人生
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旅する哲学写真家

春の訪れ、始まりの予感

Text : Jo Moriyama

今年も桜が一斉に咲き誇る季節が訪れた。
初回は、一緒に旅に出る最初の拠点として、日本の花と和の心から始める事にしました。

地面の底で、桜の根っこ手をつないで春の訪れを告げる。
そして、桜にいつでも学ぶ。我々日本人はいつでも、
手を取り合って、花を咲かせる事ができるのだ。

桜がこの国を包む時、我々も手を取り合って歩む事をいつでも思い出す。

世界を旅して、外から日本を眺めると、他の国とは全く違う顔が見えて来る。
あの国は良くて、この国は良くないとかではなく、我々が誰とも比べる事のできない個性を持った存在だという事。
春の訪れを告げる国はそうたくさんない。世界には、雨季と乾季しかない国もあれば、亜熱帯の国、
凍るような大地が続く国もあれば、日本のように四季がはっきりしている国もある。

外から見た日本しか知らなかった僕にとっては、とても美しくこの国が見えている。
それは、安全で安心して生活が出来、人々に和の心がいつでも存在しているからである。
当たり前が当たり前でない事に気付き始める時、小さな事ががいつでも感動との出会いとなる。

だから、手を取り合って花を咲かせよう。
違う手を取り合ったとしても、一度手を取り合った過去は必ず我々、一人一人の糧となるだろう。

桜と和の国 日本

我々の旅はここから始まるのです。

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ジョー・モリヤマ
Jo Moriyama
写真家/トラベルジャーナリスト
1978年ハンガリー人の母と日本人の父の次男としてベルギーブリュッセルに生まれる。幼少期をベルギーとスイスで過ごし、4歳~20歳まで毎夏を過ごしたスイスのサマースクールには約60カ国から様々な子供達が集まっていた。その様な多国籍の教育環境の中で、国際感覚を身につける。14歳で日本へ移住、神奈川県鎌倉市で思春期を過ごす。
大学時代から世界を旅する事に時間を費やし、現在も旅を続けている。
各国の世界観や道徳を理解し、その国の目線で人や風土風俗を体験する事を好む。その為、インド、ギリシャ、仏教圏等の哲学や各国の宗教、神学、心理学に興味を持ち、常に自問自答しながら旅を続け、独自の世界観を確立させた。
「文法を正しく使えないと言葉を喋れるとは言えない」という父の教えに忠実に、フランス語、日本語、英語、イタリア語、ヒンディー語、ウルドゥー語といった多言語をマスター、アフリカ全土、インド・パキスタン、ベトナム、ラオス、ヨーロッパ各国、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド等、世界の約7割の地域でコミュニケーションが可能。
旅をする時にその国の言語が理解出来る事は、理解出来ずに旅をする事と比べて大変大きなアドバンテージだ。すれ違う人の何気ない会話が分かり、街並の看板やサインを全て読めるということは、その国の日常を理解出来るということ。様々な国に直接触れる度に、常識や価値観の大転換が起こる。この世界はどうなってるんだろう?違いを知ったり驚いたり納得したり...と、考えるのが好き。そして、世界中に色々な友達が出来た。そんな旅先の写真が切っ掛けで写真家を目指す。
故・山口イサオ氏の元で下積みをし、その後、青山スタジオに勤務後、26歳で独立。世界中を旅した経験から、撮影対象を理解し、人や物・景色の本質的な表情を引き出した瞬間を切り取る事を最も得意とし、世界を舞台にファッション撮影や広告、カタログ撮影等をおこなっている。
Instagram jomoriyama
http://www.jo-moriyama.com