自由度の高い『星のや 軽井沢』のステイ
東京駅から長野新幹線で1時間とちょっと。軽井沢駅に降り立つと、都心とは空気が違うことが実感できます。
避暑地の繁華街として賑わう旧軽井沢も魅力的ですがMirroirがおすすめするのは、軽井沢からさらに西に進んだ中軽井沢。鳥のさえずりや風の音が心地よい自然あふれる場所です。
“もうひとつの日本 谷の集落に滞在する”がコンセプトの『星のや 軽井沢』。
滞在する際は、中軽井沢を流れる湯川沿いにある「レセプション」をまず訪れます。幻想的な音楽を聴きながら、ウエルカムドリンクをいただくと、日常から非日常へと誘われていきます。
客室へは専用車が案内してくれます。
そこに元々あった地形を活かして造られたという、一戸ごとしつらえが異なる77の客室が谷の集落に点在しています。
客室はリビングと寝室が独立していて、天井が高い。どの部屋にもテラスが設けられていて、軽井沢のおいしい空気がたっぷり味わえます。
春の体験プログラムより。「信州の地味を織る 華酒」
客室のアメニティは充実していますが、星のやの客室にはテレビがありません。
だからといって、滞在中に手持無沙汰になることはないでしょう。
敷地内には温泉はもちろんのこと、滞在中に楽しめる様々なプログラムが用意されています。例えば、これから夏にかけては浅間山を望みながらの高原での乗馬や夕暮れ時から登場する夕涼み屋台など。
季節感あふれるプログラムに参加したり、スパで癒されたりと、滞在の時間はあっという間に過ぎてしまいます。
星のや 軽井沢メインダイニング「嘉助」
『星のや 軽井沢』が旅館と異なる最大のポイントは、宿泊と食事が別々だということでしょう。星のやでは宿泊料金に食事は含まれません。つまり、どこでどんな食事をするかをゲストが自由に選ぶことができるのです。食べたいものが食べたい時に食べられる。これがいわゆる旅館と言われる施設との大きな違いです。
ガイドブックなどで紹介されている旧軽井沢や森の中に点在する有名レストランへ出かけるものOKです。星のやの近くで手軽にというなら、施設に隣接する村民食堂やハルニレテラスもおすすめ。デリを持ち込んだり、ルームサービスを頼んで客室で食事を楽しむこともできます。
もちろん、メインダイニングである日本料理「嘉助」で旬の食材を堪能することや、隣接のホテルブレストンコートのメインダイニングである、ブレストンコート ユカワタンでいただくフランス料理は、独創的で思い出に残ること間違いありません。
宿のタイムテーブルに合わせることなく、自分の時間で過ごせる『星のや 軽井沢』。ただゆったりと過ごすなら、ライブラリーラウンジで本を読んだり、CDを聴いたり。茶室で庭を眺めているのも贅沢な時間になります。
夜になれば敷地内の路地を灯すのは行燈のようなわずかな明かりだけ(そのために部屋には懐中電灯が用意されています)。都会ではありえない暗さも体験することも楽しみのひとつです。客室のテラスに出れば、満天の星が眺められる・・・。そんな非日常が『星のや 軽井沢』の魅力だということが、滞在してみると実感できます。
『星のや 軽井沢』
電話:050-3786-0066
http://www.hoshinoya.com/