Qorretcolorage - コレカラージュ

彩り重ねるコレカラの人生
大人のハッピーエイジングメディア

あの人の休日

VIRINA代表
青木愛さん

Text : Masami Watanabe
Photo : Kumiko Suzuki

コレカラージュの女性たちは、大きく分けて“陽子さん”と“月子さん”の2タイプに分かれると言えます。“陽子さん”は、日頃から多くの人とコミュニケーションを取り、かなり社交的で動的な生活を送っているタイプ。反対に“月子さん”は学問やデザイン、そしてパソコン仕事が中心であったりする、何かを深く追求し、己と向き合っているタイプ。それぞれに多忙で社会で活躍していますが、2つのタイプでは求める休日スタイルが違うこともあるのかもしれません。
そこで、仕事に、子育てに、遊びに、あらゆることにアクティブな彼女たちに、on/offの切り替え方法、とっておきの休日の過ごし方等、聞いてみたかったお休みの日の秘密を聞いてみました。

第2回目は、広尾で人気マタニティウェアショップVIRINA(ヴィリーナ)を経営されている青木愛さんをお迎えします。実業家、妻、母という3つの顔をお持ちの愛さん。そのパワフルさの源は何でしょう?どんな休日や旅をしているのか、いろいろとお話を伺ってみました。

Qorretcolorage(以下、QC): 愛さんは、お子さんが3人いらっしゃって子育てにも多忙な働くママ。そもそも、ご自身は陽子さんタイプ?それとも月子さんタイプのどちらだと思いますか?

青木愛さん(以下、敬称略):仕事柄、日々沢山の人と接する機会は多いですし、まわりのみんなはおそらく私のことを「明るくて社交的な人」という印象を持っているかと思いますが、根本的には“月子さん”だと思います。仕事柄、陽子さん的な顔も必要なので、今はややマルチかな(笑)。
でも、基本的にはひとりでコツコツやること(仕事)が好きですね。

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QC: 多忙そうですが、ひとりの時間はあるのかしら?

青木:今は、ほとんどないかも!仕事でも5分以上ひとりになることがないくらい、スタッフをはじめ、いろいろな人と話をし、囲まれる。家に帰れば、子供が3人いるので、夕食を作って、朝ご飯を作って、お弁当を作って・・・。真のオフは、子供が寝た後のほんの少しの時間だけ。その時間に30分くらい何も考えずにテレビを観ることがとても贅沢な私だけのささやかなオフタイム。だから、元来は月子だけれど、今はやっぱりミックス(笑)。本当は自分だけの時間がもっと欲しいと感じることもあるし、職人のように仕事に打ち込みたいと思うこともあります。でも、今のこの時期は人生の中のそういうタイミングではないのかも、と思うんです。そう考えると、ひとりで黙々と歩き回りながら考え、決断していく作業を繰り返す「買い付け」の旅は、とても自分に合っているし、好きですね。

QC:お店の商品はすべて愛さんが買い付けされているんですものね。年に何回くらい買い付けに出るのでしょう?そしてどこに?

青木:年に3回。行き先はいずれもNY(ニューヨーク)です。私は以前、NYに住んでいたこともあり、あの街が大好きなんです。特に夏は子供も連れて2週間くらいは滞在し、買い付け(仕事)と休暇をうまく両立させた旅にしていますね。もうかれこれ、7〜8年は続いていて、すっかり夏休みの定番行事です。

QC:何年くらい住んでいらしたの?

青木:2年です。もう8年も前になりますが、東京に戻って来てからもほぼ毎年行っているので、私の中ではまだとても近い場所。NYはミュージカルや最新のショーを観ることもできるし、プールもある。エステに行ったり、ショッピングも楽しめるので、いつ行っても飽きさせない何かがあるんですね。だからホテルに宿泊することもありますが、基本はキッチンのついているアパートメントを借りて、街の住人のように滞在を楽しんでいます。

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QC:定宿とか定番のエリアとかは決まっているの?

青木:ないんです(笑)。あるときはミートパッキングエリア、あるときは・・・みたいに、毎回気になったところにステイしてみている感じです。

QC:それ、面白いですね。最近気になったNYでのモノやコトって何ですか?

青木:ラーメンバーガーって知っていますか?

QC:え?知らない!ライスバーガーの麺バージョン?

青木:そう!今ね、流行っているみたいで、朝から1〜2時間待ちだったり(笑)。

QC:あはは。NYは、本当にいろいろなものが生まれて、ブームになったりしますね。確かに、レストランもどんどん新しいところがオープンして、話題性には欠かない街ですね。

青木:そう。だから、NYに行くことで「買い付け」という重要な仕事もできるし、適度なオフタイムも満喫できて、その上、街を巡れば様々な情報とモノと人に遭遇するから、面白い刺激をいっぱい受けてインプットもできちゃう!

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東京では忙しくて時間のない私ですが、NYでの滞在は一石三鳥くらいのありがたい時間に繋がっているの。

QC:一石三鳥の旅を求めるなら、クルーズがオススメかもしれません。クルーズに出たことはありますか?

青木:ずっと興味があったけれど、NYばかり行っているのでまだそのチャンスがなくて。でも、確かに船に乗っての旅はどこかNYで暮らすような旅と近い部分があるのかもしれませんね。映画館もプールも、レストランだってたくさんあるんですものね。次の休みに家族で乗船してみたいな。

QC:ところで、今までに印象に残る旅、影響を受けた旅のエピソードはありますか?子供の頃の旅の思い出とかね。

青木:子供の頃は、母があまり体が丈夫ではなかったので遠くに出かけることがほとんどありませんでした。だから子供の頃の旅の思い出といえば、箱根の冨士屋ホテルですね。頻繁に旅行に出かけるようになったのは実は大学生になってからで、実はコレカラージュの雅美編集長と初めて会ったヨーロッパの旅はとても印象深いんですよ(笑)。

QC:懐かしい(笑)。実は愛さんとは20年以上前にパリのサマースクールに行った際に、同じクラスだったんですよね。あの旅は、ある意味濃い経験でしたね。私にとってもすごく印象深い。だから、冒頭で陽子さんか月子さんかと訪ねた時に、実は愛さんは“月子さん”とわかっていました(笑)。

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青木:あの時は、パリを拠点に語学を学び、そしてフランス郊外や近隣諸国にも出かけましたね。その後もイタリアやスイス・・・とヨーロッパを旅して回るきっかけになった貴重な体験でした。

QC:実は私の中の愛さんはずっとパリやヨーロッパのイメージでしたから、NY 「大好き!」というのはちょっと意外な気もします。でも、NYにお住まいの時も雑誌の仕事をしたり、愛さんの海外経験の中ではやっぱりNYがいちばん長いんだものね。向こうではどんな経緯で働くことになったの?

青木:NYではELLE GIRL編集部に籍を置いていました。大学を卒業して、出版社に進み、東京でもヴァンサンカンやヴァンテーヌ、ラ・ヴィ・ド・トランタンといった雑誌のエディターをしていましたから、ごく自然な流れだったんですね。でもね、ビザが出ないので結局はずっとインターンとして働いていたんだけれど、ELLE GIRL在籍中に本当に多くのことを学びました。日本でのキャリアを尊重してくれていたので、インターンと言えども“インターナショナル・ファッション・コントリビューター”という肩書きの入った名刺を持たせてもらえたの。だから、どこに行っても信頼もあったし、NY コレクションにも出入りができて、今の仕事の人間関係の基盤ができた。起業してからもそのときの経験にものすごく助けられていて、だから今まででいちばん人生を変えたのはNYと言っても過言ではないかもしれません。確かに昔はあれほどパリが好きだったのに(笑)。

QC:そうそう、お洒落な愛さんには旅のファッションについても聞いてみたい。旅に持って行く服、絶対に持って行くモノやオススメグッズを教えて。

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青木:手前味噌になってしまうのですが、そもそも妊婦の時代に、自分が着たい服や楽だけれどキレイにみえる服がなくて、ないなら自分で作ってしまおう・・・ということで起業しているので、VIRINAの服は本当に着心地がよいの!(笑)
だから旅には必ず持って行くし、日常着としてもほとんど自社製品か買い付けたブランドの洋服を着ていることが多いですね。

QC:ショップには妊婦さんではなくても着られる、気持ち良さそうだけれど素敵なお洋服が本当にいっぱい!実は気になるものがいくつかありました(笑)。
特にスカートやパンツが本当に履き心地よさそう。
では、愛さん、持ち物や便利グッズで何かオススメはありますか?

青木:ポーチです。私、ポーチが大好きで、なんでも小分けにしてまとめて、それをスーツケースやバッグに入れて持ち歩きます。だから色々なブランドの、様々なサイズのポーチを持っていて、用途別に使っているんですが、旅に出る時に必ず持って行くポーチがNYでいつもオーダーするC・WONDER(シー・ワンダー)というブランドのもの。子供がいるので、丈夫で拭けるナイロン製を主に選んでいますが、NYのショップではイニシャルやオリジナルのマークをオーダーで入れてくれるのです。本当に使いやすいし、かわいいでしょう?
NY出張のときは、旅の最初に必ずC・WONDERに行ってオーダーしています。そうすると帰国するころには新しいポーチが出来上がっていますからね。

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QC:色々なデザインがあるんですね。素敵。NYで自分だけのネーム入りにするとか、ぜひ訪れた際にはオリジナルを作りたいわね。
さぁ、それでは本当に最後の質問。近々の旅や休暇の予定は?

青木:うーん、未定です。ここ数年お正月はバリ島に家族で出かけていましたが、今年は久しぶりに東京でゆっくりお正月を迎えようかと思っています。
最近は日本の温泉にもとっても興味があるけれど、やっぱり来年は家族でクルーズに出かけてみたいですね。

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青木愛さんに聞きました

船上でしたい7つのこと

1)子供達とプールで遊ぶ
2)主人とディナーデート
3)髪型を変える
4)日焼けする
5)エステでヘアケア、スキンケア、ネイルケアをする
6)子供達の一緒に友達を作る(ママ友をつくる)
7)イルカやクジラを見るなど、自然に触れる

プリンセス・クルーズでは、船上で様々なお客様のニーズに応えるべく、アクティビティが多種多様に用意されています。その中から今回、コレカラージュの“陽子さん”と“月子さん”にお勧めしたいのは、船上でのナイトライフ!

For 陽子さんタイプ

大浴場〜お湯に浸かりながら大海原を眺める贅〜
日本を発着するダイヤモンド・プリンセスだけの特別な施設で、癒しの時間はいかがでしょう?屋内外に広がる本格的な和のお風呂、足湯、スパプールで極上のリラックスタイムを過ごせば、日頃忙しい陽子さんたちの体も十分にパワーチャージ。朝日や夕日、夜の海原を眺めながらの入浴はきと格別。

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For 月子さんタイプ

CASINO〜優雅でエキサイティングなカジノの夜〜
ドレスアップしても、スマートカジュアルでも、おひとりでも、仲間やパートナーとでも、優雅でワクワクする夜のひとときをお楽しみ頂ける船内のカジノ。外国船クルーズならではの、この特別な空間で安心して遊べる贅沢。熱く盛り上がる夜が月子さんたちを待っています。

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青木 愛
Ai Aoki
VIRINA代表
1996年、日本女子大学文学部日本文学学科卒業後、同年(株)ハースト婦人画報社入社。『La vie de 30ans』、『25ans』、『Vingtaine』のファッション編集者となる。2003年、渡米。HACHETTE FILIPACCHI MEDIA U.S.,INC.の『ELLEgirl』にて、International Fashion Contributorの職に就く。2004年、NYで男の子を出産。帰国後、2005年(株)ハースト婦人画報社『ELLE Japon』にファッション担当部員として編入。2006年、VIRINA JAPAN INC.ヴィリーナ ジャパン(株)を設立。2008年、次男を出産。2011年ヴィリーナ広尾店オープン。2013年長女出産。現在に至る。 翻訳本『hot mama ~私、妊婦ですが何か?』カレン・サマンソン著 青木 愛訳 講談社刊