Qorretcolorageウェブをご覧の皆様こんにちは。
今回から、フィレンツェ通信をさせていただく事になりました。
このサイトをご覧のたくさんの方がこちらにお越しになった事があると思いますが、私なりに微力ながらフィレンツェの魅力を紹介させていただきたいと思います。
雅美さんとは、ある共通のお友達を通して知り合いました。
その方からは、雅美さんは、大人が楽しく素敵に生きていく事をテーマにお仕事をしているという事を伺っていました。
私はもう興味津々で、雅美さんに会う事が出来るのを楽しみにしていました。
そして今年の夏、ついに会う事が出来たんです!
実際お会いしてみると、行動力があり好奇心に満ちあふれていて、頭が切れて器の大きい人!でした。
雅美さんからは、目が離せません。
私も一緒にたくさんの事に挑戦したいです。
そして忘れていけないのは、”楽しむ事”
これは私がイタリア人から学んだ事です。
“人生を楽しむ”
彼らはどんなに大きい問題が起こったとしても、1日の中で笑う事を忘れません。
冗談を言いながら、ふざけ合ってよく笑います。
もっと真剣になってよ〜と思う事も多々(!)ありますが、優秀なアスリート達もみんな言います。”試合を楽しみたい”と。
こんなイタリア人なので、交通標識でさえこんな事になってしまいます。
日本ならこんな事になったらすぐ撤去されるのかもしれませんが、みんな街で見かけると楽しんでいます。きっと警察でさえも・・・?
私達も彼らの様に、人生を楽しみましょう!!
皆様ご存知の通り、フィレンツェは京都等と姉妹都市という事もあり、中世の街並を残した世界遺産にあふれた都市です。
街のありとあらゆるところに遺産がある素晴らしい街ですが、私が何よりも素敵だと思うのは、空の色!です。
美術館で見る昔の綺麗な空の色が、2014年の現代でもそのまま見る事が出来ます。
そしてイタリアンカラーもazzurro(青)です。
イタリア代表のサッカー選手のユニフォームの色です。
なので、イタリア代表の試合を見ているとみんな言います。
“forza azzurro!!” 頑張れイタリア!!って。
さて、ここからは少し食のお話をさせていただきたいと思います。
フィレンツェのあるトスカーナ州はイタリアの中でも、料理、ワイン、オリーブオイルのすべてがおいしい州です。
残念ながら今年はイタリア全体でオリーブが害虫にあい不作でした。
私の中で今一番おいしいと思っているある会社のトスカーナ州のオリーブオイルは、全く作れなかったとのことでした。0.1リットルもです。
オリーブオイルに関してイタリアでは言い伝えがあります。
イタリアでは個人がオリーブ畑を持っていて、自分たちのオリーブオイルを作る人がいらっしゃるのですが、その方達はオリーブオイルが出来るとお友達にお裾分けをします。
でもその時、もらう人はただでもらってはいけません。
日本円で言う1円でも払った方がいいんです。ただでもらってしまうと良くない事が起こると言われているんです。
そして、オリーブオイルを大量にこぼしてしまったり、もちろんオリーブオイルの入った瓶を割ってしまったときも不吉な事が起きると言われています。
その時は、お塩をつまんで肩の方から後ろに撒きます。
イタリアでも日本でも、悪いものを追い払うときにはお塩が活躍するんですね。
今季節の食材をご紹介させていただくと、まずアンティチョーク。イタリア語でcarciofi。
種類もいくつかあり料理によっても使い分けますが、例えば生で食べたり、フライにして食べたりします。もちろんパスタに絡めたり、煮込んでメイン料理の付け合わせにしたりと調理法はたくさんあります。
アンティチョークは生で食べる場合、時間が経つとすぐ黒くなってしまうのでレモンを使います。そしてフライですが、こちらでは卵を使いません。お水と小麦粉のみを使用します。
それからトスカーナ州のお野菜、黒キャベツ。イタリア語でcavolo nero。
こちらは葉っぱが固いので、何を料理するにも1度茹でないと使用できません。
見た目の通り味も濃いです。
このお料理は、ピーチというトスカーナ州のパスタに黒キャベツのペーストを絡めたものです。
上にはこれまたトスカーナ州のペコリーノチーズがかかっているので、完全なトスカーナ料理ですね。
そして、こちらの州では季節に関係なく白インゲン豆をよく食べます。
前菜にも、パスタにも、メインの付け合わせにも使用します。
これはパスタ入りインゲン豆のスープ(pasta e fagioli)
日本人の皆様も好きな方がとても多いです。
冬は暖まりますよ〜
それからトリッパの付け合わせにあるのが、トマトソースの白インゲン豆(fagioli all’uccelletto)です。こちらのお料理には、トマトソース、にんにく、サージュを使用します。
フィレンツェの人は大好きで、お肉のグリル、または煮込み料理の付け合わせにも相性バツグンです!
最後にフィレンツェ発祥のカクテルを1つ。
ジン、カンパリ、ベルモットで作られる”ネグローニ”です。
このカクテルは1919〜1920年に飲まれ始めたと言われています。
作り始めたバーは今はもうありませんが、そこにも今も他のバーがあり、そこではたくさんの種類のネグローニが飲まれています。実に8種類!
ジンの代わりにプロセッコを入れたり、3種類のお酒にソーダを足してみたり・・・
ちょっと強めのお酒ですが、フィレンツェにいるつもりになっていただいて、みなさんも今夜1杯いかがですか?