東京は初冬の快晴。
そんな11月末の早朝、羽田空港から神様に会いに出雲縁結び空港行きのフライトに搭乗。機上からも素晴らしい富士山を拝み、初めての出雲訪問の旅がスタート。
空から既になんとも縁起のよい眺め!
アマテラス富士山!
到着後は早速一路、松江方面へ。
この時期は、島根県のほぼすべての神社で神様をお迎えするための神事が執り行なわれています。最初に訪れた八重垣神社、神魂神社でも色とりどりの野菜やお米がお供えされて、祈りが捧げられ、どちらもとても厳かな空気に包まれていました。
八重垣神社には、縁起の良い夫婦の椿の株がなんと3つも!
日本最古の結婚式が挙げられたお社も残っていて、まさに縁結びのパワーに満ち溢れていました。奥には、有名な鏡の池。ここに願いを込めて専用紙の中央に10円玉(または100円玉)をのせて浮かべます。15分以内に沈めば、パートナーに出会える。沈まなければ・・・(笑)。
ちなみに、私は3分ほどで沈みました。ホッ(笑)。
出雲はどこも空が近く、自然がいっぱい。
神様が見ている・・・と思わず思ってしまうような天使の階段も度々見られました。
「まるで絵画にみるような神秘的な光の階段。」
そして、出雲は食も豊か!
松江では宍道湖畔にある文化人ゆかりの老舗宿、皆美館へ。併設する庭園茶寮みな美で、有名な鯛めし御膳を頂きました。贅沢で、幸せなひとときです。
お食事の後は、この土地を愛した文豪 小泉八雲のお屋敷跡を訪れたり、松江城の見学もいいでしょう。コレカラージュのオススメは、島根県立美術館。ここの庭に佇むうさぎの像を触ると願いが叶うのだとか。そして、なんといってもイチオシは松江城のお堀を巡る遊覧クルーズ。冬場はこたつに入りながらの遊覧です(笑)。なんとも風情があり、そして暖かく楽しい。
もともとは、「神在(じんざい)と書き、それが変化してこの地で誕生した「ぜんざい」を頂くもよし、素敵な喫茶店やカフェもあるので、松江は少し歩いてみるのも素敵です。
今回のメインイベントは、出雲大社の正式参拝。そして神迎えの神事に出ること。
名物の出雲そばで腹ごしらえをして、いざ出雲大社へ。
8月のコレカラージュ創刊“生雑誌”イベントでもゲスト出演してくださった三斎流茶道教授の梅村尚子先生と待ち合わせをして、ご案内をいただきました。
初めて訪れる出雲大社は、大きくて昨年新しくなったお社はものすごい威厳を放っていました。宮司さんに案内されながら、神域に入れて頂き、2礼4拍手でお参り。日頃の感謝を精一杯お伝えしました。
外に出てみると光のシャワーが降り注ぎ、なんとも不思議な空。
気分はとっても清々しく、穏やかな心地に。
夜の神事は、本来は稲佐の浜で行なわれる予定が、この日は海が荒れ、悪天候との予測から中止になってしまう事態に!でも、実際にこの知らせが出たとき、空にはお天道様が燦々と輝いていたのです。まったく、なんということでしょう!
出雲で神事があるときは、あらゆる天候が1日の中で起こると毎年言われているそうで、また実際に、毎年そのようなことが起こっているのだそうです。今回も例外なく、1日の間に曇り、雨、暴風(嵐)、晴れ間、雷、雪、大雨・・・と24時間足らずの間に何度天気が変わったことか!
本当に自然のパワーと不思議を実感した1日でした。
さて、浜の神事が中止になってしまったので、今年は出雲大社の神楽殿で神様の儀式に参列しました。大きな神楽殿で、神様がお越しになられるのをじっと待って、待ち続けること2時間半・・・。風が吹いて、雷が鳴って、横殴りの雨が降って、みぞれが降って、目まぐるしく天候が変化した後についに神様がやってきた!
すーっと、ものすごい気温の低下を感じて、中央に敷かれた白い布の上を八百万の神々たちが神楽殿の奥の間に、お通りになる。
それからしばしお祀りごとが執り行なわれ、会場は何とも言えない厳かな緊張の空気に包まれて。ものすごく不思議な感覚。不思議な体感。
ちなみに、神事の後に神楽殿の外に出てみると、空にはお月様とお星様が瞬いていました。摩訶不思議。神様って、本当にいます!(笑)
迎えられた八百万の神様たちは、神在り月の期間中、出雲大社本殿の両脇に建つ、専用のお社にお泊まりになられます。つまり、神迎えの翌日は出雲大社には神様たちがみんな滞在していることになります。そこで、神迎えの神事の翌朝、早朝に再度参拝に訪れてみました。そこは、前日とは明らかに違う、言葉や写真では表現できない、独特の空気感に包まれていて、再び不思議な感覚に引き込まれる・・・。
その後、訪れる須佐神社、玉造湯神社でも私の神様に会う旅は続きますが今回はこのあたりで。
出雲の旅は、終始、自然の力を目の当たりにする不思議な感覚を覚えた体験になりました。そして何より・・・やっぱり人の繋がりやご縁に感謝することを再確認する時間となりました。
皆様も、ぜひ一度出雲を訪れてみてはいかがでしょう。
それぞれが神様との出会いを体験してみることをお勧めしたい!
新しい1年が皆様にたくさんの良縁を運んでくれますように♡
撮影協力:Naoko Umemura & Naomi Sakuraba