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『似合う』があるハッピーライフ

小柄女性にありがちな思い込みを一掃!

Text : Harumi Nakajima

皆様こんにちは。中島はるみです。
木々の緑がまぶしく感じられる、さわやかな季節となりました。
時期的に断捨離したいと思われる方も多いようです。

そんな中、155センチ以下の小柄女性を対象とした「美小柄塾」で、美を追求する生徒さんの骨格診断をさせて頂いたのですが、どなたも同じようなパターンの「思い込み」があり、それがとても残念な結果に陥っているという事実が判明しました。

「小柄だからロングスカートには目がいかない」

「小柄だから可愛くしないといけないかと思っていた」

皆さん、口を揃えてそう仰います。

「小さい=可愛らしい」というイメージを、それぞれの年齢や個性に関係なく自分自身に当てはめてしまう・・・。故に、リボンやミニスカート、またハイウェスト切り替えのワンピースを選びがちになるという流れがどうやらあるようです。

でも、そういうご意見をお持ちの方々になりたい自分のイメージを伺うと・・・

「クールビューティ」

「上品」

「都会的」

というキーワードが多く出てきます。

本当は、そんな風になりたいと思っているわけですね。

それなのに、『なぜ着る服がそうでなくなってしまうのか??』。

「小柄=可愛らしい」のイメージから抜けられない、なんとなく囚われ感に過ぎないのだと思いますが、それにハマってしまう人がどうやらとても多いようですね。

骨格スタイルの観点から、

「小柄だから○○が着られないとうのは違いますよ」

「ボディバランスを考えてコーディネートをする事で、自分らしさや女性らしさ、可愛らしさを際立てることが出来ます」

そうお話すると、みんなとても真剣なまなざしで聞いて下さいました。


それぞれのタイプ毎に“合う素材”があります。それはスタイルアップにはとても大事な要素です。あなたに“似合う”テクスチャーをぜひ参考にして。

ファッションは自分を表現するひとつのツールだと思うのです。

だから、自分らしさをどうやったら出せるのか・・・がとても大切です。一番素敵な自分でいたいはずなのに、“こうあるべき”という思い込みがあると、折角の個性も魅力も表現出来なくなってしまい勿体ないです。

意外と自分の事って分からない様子が多く見受けられましたので、やっぱり骨格診断は本来の自分を知るためには役に立つのかもしれません。

この日の診断結果はストレートさんが多く、全体の80パーセントほど。
続いてウェーブさん、ストレートさんとナチュラルさんのミックスタイプといった結果となりました。

結果からみると、この日に参加されたストレートさんの多くの方が本来は苦手なはずの
Aラインのワンピース、リボン、シフォン素材を選んでいたという事になります。

「だから太って見えたんですね」とか「そういえば、あの服を着た時には褒められました」という言葉が多数の方から出てきて、みなさんそれぞれにご納得されている様子でした。

小柄でも全体的なバランスや骨格スタイルから服の形や着丈を選ぶ事で、スカートでもパンツでも着こなし可能です。そして、常になりたい自分と他人が持つイメージと大きくギャップがないか、客観的に見ることができるとよろしいかと思います。

時には人から見た意見を聞き入れるという事も、素敵に変身したい方には大切な事かも知れませんね。

参加者からも「友人に散々言われていました、彼女の言葉は正しかったんですね、、、」と一言が漏れていましたから、自分では気づかないということもあるのかも。


3つのタイプ別に似合うとされる素材から選んだシャツやブラウスで、それぞれの見え方の違いを実感して頂きました。

「あぁ〜なるほど、これよりこっちの方が似合っていますね」と、実際に合わせてみて比較すると分かりやすかったようです。

例えばこの方は・・・

30代のAさんは知的なお顔立ちのストレートタイプでした。ビフォア&アフターではこのような違いが!ご本人も実はクールな恰好が好きだったらしいのですが、周りの塾生との調和を無意識にされていた感もあったようで、ずっと「可愛らしい」イメージから抜けられなかったのだそうです。元々スタイルが良い方ですので、このようにストレートタイプに適したアイテムをチョイスすることで、よりスタイルアップして見えますね。小柄ですが、スッと背が高く見える効果も出ました。

彼女自身がこの変化をとっても喜んでいらっしゃいました。
これしか似合わないという思い込みは捨てて、試したことのないアイテムやご自身では気がついていなかった新たな魅力に気づいていただけたのではないかと思います。

骨格タイプを知ることで、ボディバランスからくる着こなし方法を繰り返しお伝えし、洋服の形の基本は骨格タイプに合わせるほうが間違いがないという事をお話ししました。

そこからプラスして可愛さを出したいのなら、色や柄を組み合わせることでそれを表現したり、小物で表現したりすることを、ある程度年齢を重ねた方には特にお勧めします。

若い時にはどんな服でも着こなせたのに・・・そんなお悩みはどなたでもお持ちです。
若さにはどんなアイテムでも輝きをもって着こなせてしまうパワーがあります(笑)。
年齢を重ねて沢山の経験を積んできたからこそ、溢れ出る本物の輝きがありますよね。それはその方の魅力なので、変に可愛らしくして安っぽくしてはいけないと思うのです。

皆さんには自分のボディに合ったライン、着丈、素材を選び、より素敵に輝いて欲しいと思います。

緑輝くこの季節を際立つ輝きを持って、街を颯爽と歩いて頂けたらと思います。

中島 はるみ
Harumi Nakajima
1964年神奈川県出身。1979年にキリンレモン6代目イメージガールとしてモデルデビュー。1983年よりファッションモデルとして活躍。多くのオートクチュールやハイファッションブランドの服に触れ、イッセイミヤケで念願のパリコレデビューも果たす。その後、結婚して引退したものの、7年のブランクを経て光文社の雑誌VERYで復帰。同じく光文社の雑誌MARTでは創刊号より専属モデルとして表紙、連載ページも担当。ファッションに関わり続けてきたキャリアをフルに活かし、現在は骨格スタイルアドバイザーとして第3のキャリアに邁進中。骨格に基づくメソッドで、体系別の「似合う」探しをサポートしています。
http://haruminakajima.com