Qorretcolorage - コレカラージュ

彩り重ねるコレカラの人生
大人のハッピーエイジングメディア

『似合う』があるハッピーライフ

骨格スタイルアドバイス&ウォーキングレッスン
in サンミュージック・アカデミー福岡校

Text : Harumi Nakajima

皆様、こんにちは。中島はるみです。
今日は、先日講師として伺った「サンミュージック・アカデミー福岡校」でのレッスン風景についてご紹介したいと思います。

今回のワークショップには福岡校の生徒さん以外にも、わざわざ鹿児島校から何時間もかけて来て下さった生徒さんもいらっしゃいました。そして、総勢22名の骨格スタイル診断と美しく立ち居振る舞う“ポージング”を含めたウォーキングレッスンを行いました。
元々、私はショーモデルとしてのキャリアが長いので、今でもポージングやウォーキングの所作は身に沁みついていて、こうして時々、未来のモデルやスターの指導にも携わらせていただいています。

写真1

まずは皆さんに骨格スタイルの基本の3つのタイプについて説明。
ストレートタイプは…
ウェーブタイプは…
ナチュラルタイプは…
内容については、ぜひコラムのVOL.1~VOL.2をご覧くださいね。
http://qorretcolorage.com/2016/01/27/happylife-vol-1/
http://qorretcolorage.com/2016/03/27/happylife-vol-2/

そして、タイプ毎に「似合う素材」や「服の形」、「サイズ感」のお話を。

今回は、サンミュージックのご協力を得て、サンミュージック所属の名だたるタレントの皆様の写真をお借りし、「みんなの良くご存知の大先輩ですが、どの写真が一番その方らしく、素敵に見えますか?」と3つの写真を比較してもらいました。

生徒さんたちは一斉に指をさし、「これ~!!絶対にこれ!!」と、その違いに目を輝かせていました。
「そう、この先輩はストレートタイプなんです」と説明すると、「おぉ~、なるほど!」と歓声が!(笑)

ストレートタイプの方が、本来似合う衣装を着ている時の写真と、ウェーブタイプの装いをした場合と、ナチュラルタイプの装いをした場合とで、その3つを比較すると、その違いは一目瞭然。

自分の骨格タイプに合わない苦手な素材や形を身に着ける事で

・着太り感が出る
・寂しい印象になる
・野暮ったさが出る
・老けた印象になる

今回は3つのタイプの比較を写真ですることで、視覚からストンと理解して頂きました。

ここの生徒さんたちは、モデル、歌手、俳優、タレント…様々なジャンルで将来のスターを目指している皆さんです。それぞれの夢に向かうまでの道のりには、何度となく繰り返されるオーディションがあります。何より、まずはそのオーディションを通過するまでに、その前の段階としての写真選考があります。その時に大切なのが「第一印象」。ぱっと見たときの視覚の印象なんですよね。
“この子に会って見たい!”と、審査員に思わせなければ、スタートラインにすら立てません。宣材写真がいかに大事かをお話し、骨格スタイルの理論を知ることが、第一印象をアップすることに繋がる…ということをお伝えしました。
骨格から分かる 似合う&似合わない「素材」、「形」、「柄」、「サイズ感」がある。だから、みんなにはそれぞれの“似合う要素”を多く知って欲しいと思うのです。

写真2

サイズ感。

袖をひと折りしてみましょう。このひと折りで、彼の場合はかなり印象が違います。
彼はナチュラルタイプですので、このような襟や袖口が白く切り替えになっているデザインがどちらかというと苦手要素となります。どうしても、こういったデザインは“ややキュートな印象”を与えてしまいがちで、少したくし上げて折る事で「似合う」に導かれます。

写真3

柄の印象。

カジュアルな印象を持つ大きな格子柄と無地に近い細かい格子柄の印象を比較。
彼はウェーブタイプですので、カジュアル感が増す大柄の格子柄よりも、優しい印象を持つ細かい格子柄のほうが彼自身の雰囲気にマッチして、好感度アップに繋がります。

写真4

アクセサリーによるボリュームと長さのバランス。そして質感の比較。

キラキラした印象の粒とマットに近い粒の比較や長さの印象を比較してみました。
また、「先日買ったリュックがどうもしっくりこないんです」と言う子がいたので、背負ってもらったら、リュックの紐の長さが長すぎました。ウェーブタイプの彼女の場合は、上半身に重心を置いたほうがバランスが取れますが、今どきのスタイルなのか、長―く紐を伸ばして、お尻のほうで背負っていました。
「もう少し紐を短くしてみたら?」と助言すると
「わぁ、本当だ!!このほうがしっくりくる!!」と納得していました。

このリュックの例だけに限らず、流行っているものが全ての方に似合うとは限りません。だからと言って、興味のあるスタイルやデザインなのに自分には似合わないとあきらめるのも残念ですね。そんなときに、「自分自身の似合う法則」を知っていれば、その中で自分流にアレンジして、合わせていくことが出来ます。

リュックを例にするならば、紐を長~くお尻の上で背負うスタイルが一番似合うのは、ナチュラルタイプ。若干短めにするとストレートタイプ、さらにもうちょっと短くするとウェーブタイプに似合うスタイルになります。なかなか後姿まで確認するのは難しいですが、背負うリュックの位置も、「自分の似合う」を知っているのと知らないのとでは、後姿に差がつきます。

背中は人生を語ると言いますが、後姿って人からは結構見られているものです。後姿も意識すると、バックスタイルが美しい印象になります。是非、背中美人も意識してみてくださいね。

写真5

さて、2時間目はポージングとウォーキングです。足の置く位置のちょっとした違いで、見え方を確認。実は、プロのモデルは1ミリでも足や手が長く見えるようにポージングを日々工夫しています。

写真6

ウォーキングレッスンは、みんな靴下で行います。
足指の使い方からレクチャーをスタート。
「ウォーキングが一番難しかった」という声が大半。これは若い子に限ったことではありませんが、指が地面から浮いていたり、外側に重心がかかってしまっていたりで、きちんと歩ける人はとても少ないようです。

あなたは、ちゃんと歩けていますか?

あっという間の2時間でしたが、最後は生徒さんたちの立ち居振る舞いと歩き方に変化が見られました。
今日教わったからと言って、すぐにちゃんと歩けるようになるものでもありません。それは、骨格スタイルも同じです。今日知って、すぐに理解ができるかと言ったら、なかなかそうもいかないかもしれません。だって、ストレートタイプだから似合うのが「Vネック」と言っても、どの程度の深さや開きが一番しっくりくるのか、逆に苦手とするフリルもこの程度のフリルなら大丈夫というのはどのラインなのか。これはもう、この理論の中からいろいろと実践して自分のしっくりくるラインを探すしかない!

私はモデルになりたての頃「買わなくていいからたくさん試着をしなさい」と事務所の社長に言われていました。とにかくたくさんの洋服を着てみること。どんな服を、どう着こなしたら自分らしいのか、しっくりくるのかを、袖を通して理解しなさいということです。
自分流の着こなし、そこにこの骨格スタイルの理論がプラスされれば、自分らしさをより際立たせられますね。

今回のワークショップで“知ったこと”が、素敵な自分らしさを導くきっかけになればいいなと思っています。また、今回参加してくれたサンミュージック・アカデミー福岡校の生徒さんは、圧倒的に俳優志望の子が多かったので、役柄によっては野暮ったさや老け感を逆手に取り、衣装が一層その役柄を深めてくれることもあるかもしれません。そんな風に今日のレッスンを役立てて貰えたら嬉しいです。

真剣で、素直で、みんなキラキラしていました。1日も早くテレビや雑誌で、みんなが大活躍する日が来ますように陰ながら応援させて頂きます。

それでは、次回もお楽しみに~。

写真協力:サンミュージック・アカデミー福岡校

中島 はるみ
Harumi Nakajima
1964年神奈川県出身。1979年にキリンレモン6代目イメージガールとしてモデルデビュー。1983年よりファッションモデルとして活躍。多くのオートクチュールやハイファッションブランドの服に触れ、イッセイミヤケで念願のパリコレデビューも果たす。その後、結婚して引退したものの、7年のブランクを経て光文社の雑誌VERYで復帰。同じく光文社の雑誌MARTでは創刊号より専属モデルとして表紙、連載ページも担当。ファッションに関わり続けてきたキャリアをフルに活かし、現在は骨格スタイルアドバイザーとして第3のキャリアに邁進中。骨格に基づくメソッドで、体系別の「似合う」探しをサポートしています。
http://haruminakajima.com